「強い大統領」というのは近年の米国映画に登場する大統領像の一つのパターンである。
映画「インデペンデンス・ディ」では、とてつもない破壊兵器を携えて地球に来訪した宇宙人の円盤が破壊の限りを尽くす。米国大統領が地球防衛軍を編成、自らも先頭にたって戦い、ついに、地球を救う。「エアフォースワン」では、アメリカ大統領専用機がハイジャックされる。大統領は脱出したかに見えた。しかし、大統領は飛行機に止まり、ロシアのハイジャック犯に身体を張って挑む。
正義と力の神話
2つの映画に共通するのは、邪悪な敵の出現とこれに身体を張って戦う生身の大統領の姿だ。
正義と力という、この神話を成り立たせる要素�/p>
ケネディは、ま� �、巨大原子力空母エンタープライズの威風堂々たる姿をこんな風に描いてみせる(ケネディ論文の引用個所は、全て佃理事長訳出による)。
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「エンタープライズの巨大さは新米水兵の度肝を抜くに足る。全長は1100フィートを超え、飛行甲板の幅は250フィート、高さは20階のビルに匹敵する。艦そのものの乗員だけで3200人に上るが、それに加え、最新鋭の航空機70機のパイロット、クルー、整備員等は2400人を数える。」
1100フィートは335メートル、つまり東京タワーのアンテナの先までの高さに相当する。250フィートは76メートル、これは最大級のジャンボジェット機の長さに相当する。底辺の縦横のサイズが東京タワーの高さとジャンボ・ジェット機の長さで、20階建てのビルの高さを持つ立方体を想像いただきたい。その巨大さが感じ取れるかもしれない。それだけではない。エンタープライズ� ��中心とする戦闘集団単位の陣容もまた、尋常ではない。
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「この超巨艦は単独で航行することはなく、少なくとも次の諸艦船が随伴する:イージス型巡洋艦1隻(敵ミサイルを迎撃・爆砕する能力を持つ);相当数のフリゲート艦と駆逐艦(敵の潜水艦から空母を護る);対潜攻撃用(hunter−killer)潜水艇1ないし2隻;補給船等の特殊船舶若干。以上のほか、機動部隊に属する海兵隊とそのヘリコプターがある。」
挑戦に直面した怪物
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ケネディが、攻撃においても防御においても「恐るべき怪物」として、原子力空母を中心とするこの一団を描写するとき、そこに誇張は一切ない。「艦船、航空機、兵站物資および要員の費用は、おそらく中級国家の防衛費の4分の1ないしそれ以上に相当する」というのだ。しかも、米国は、このような空母戦闘集団12単位をすでに擁しているばかりか、更に、もう一つの集団が近く加わる予定になっているという。これらの戦闘集団は、どのように配備されているか。
「これらの集団を1個所に集合させたとすると、これまで誰も見たことのない海・空軍力の膨大な集積が現出することになる。しかし現実には決してそのようなことは起きない。各集団は、世界各地で米国の利益および責務を擁護する任務を遂行しているからである。例えば昨年9月初めには、3集団が北米・カリブ海域にあり、1集団が南大西洋、他の1集団がペルシャ湾沖、そして2集団が西太平洋/東アジア海域で任務に就いていた。これ以外の5集団は、メンテナンスおよび乗員交替のため、基地に碇泊していた。」
まさに世界大規模で展開される米国の文字通りグローバル・ミリタリー・パワー。ケネディにとっての驚きは、テロという形で、この怪物への挑戦が行なわれ たことだ。
(明日、「強いアメリカの自画像-その2」に続く)
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